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鳥山ブログ

No.87

検証)最近の金の急落にどう対応すべきであったか

平成25年5月13日(月)
鳥山 昌則


前日まで
1g約5,000円をつけていた東京の商品先物金価格は415日に4,580円と400円以上急落、翌16日には一時的に4,132円と更に448円の暴落をみせました。

両日で約
17%の下落です。

この2日間の投資家の行動はどんなものであり、どうあるべきかを研究してみます。

 

1.  急落の背景

①金価格は20033月に1,300円だったものが10年間で201325,081円と4倍近く上昇して、一服感があったこと(高値恐怖心)

②ドル円相場が100円/ドル同前で足踏みとなり、97円台まで円高になったこと


③利食い売りがパニック売りにつながったこと。
16日の下げはストップロスによる強制的な投げ売りによるものです。
15日、16日ともに出来高が異常に増えていることが、これを物語っています。

 

2.  買っていた場合の損失

300万の資金で100万分の建玉があったとします。

(手数料はインターネットであれば、1枚当たり756円と安いので考慮外とします)


基礎知識


1,000,000
円分の建玉は証拠金が1198,000円×5枚分=990,000


1,000
g×55,000g分×5,000円で25,000,000円分


100
万円で2,500万円分の取引、約25倍です。株式の信用取引が約3.3倍ですから、いかにレバレッジが凄いかが分かりますね。


ちなみにFXは米ドル/円で証拠金が
40,000円、10,000ドルで1ドル100円として100万円、4万円で100万円分の取引、やはり約25倍です。
売りも買いも同時に注文可能です。


① 買いのみの場合

4/15 5,000円→4,580


420円×1,000g×5枚=△210万円


この段階で証拠金不足が発生します。


(預け金)
300万円-必要証拠金99万円-損失210万円=△9万円


翌日午前中までに追加証拠金を入金しないとすべての建て玉がカット(ロスカット)され、損失が確定されます。

210万円しかも翌日の16日は更に下落、4,580円→一時4,132円△448円となってしまった為、更に損失が膨らみます。


あと
300万円を追加して、ようやく持ちこたえるのがやっとです。


おそらく何も出来ません。

恐ろしくて、
5枚分5,000円の買値に戻るのを待つのが精一杯です。


② 売りのみの場合

4/15 5,000円→4,580円     

420円×1,000g×5枚=210万円の利益


70
%の利益です。


更に
4/16に買戻しをすべてしていれば、200万円は利益の積み上げができたでしょう。


合計
410万円の利益で、元金300万円が137%増しとなります。


この場合の選択肢、


ケースA
    全て利食ったうえ、
4/154,600円で3枚買いを入れる。


預け金
510万-証拠金594,000円=4,506,000円余裕資金


4/16
 更にナンピン買いを4,200円で3枚入れる。


4,506,000
-(損失)1,200,0003,306,000円-198,000×3枚=2,712,000


その後、
430日には4,600円迄戻っている。ここで売却すると、


3/15
 3枚買い 4,600円→4,600円 ±0

3/16 3枚買い 4,200円→4,600円 400

400円×1,000g×3枚=1,200,000

5,100,000円+1,200,000円=6,300,000


利益は
330万円110%の利益です。

 

ケースB    4/15 3枚利食ったうえ、4/16に残り2枚を4,200円で利食い、買いを10枚入れる。


4/15
 400円×1,000g×3枚=+120万円

4/16 800円×1,000g×2枚=+160万円

300万円+120万円+160万円=580万円

買い10枚分 198万円の証拠金は十分にある。


4/30
 4,200円→4,600円で10枚売却すると、

400円×1,000g×10枚=400万円

預け金は、580万円×400万円=980万円 227%の利益です。


但し、あくまで下げすぎの反動を狙う場合で、そうそうこうはうまくいきません。

 

③ 売りと買いを持っていた場合(二刀流)

ケースA   売り3枚、買い2枚の割合の場合


4/15
に売りを2枚利食い


400
円×1,000g×2枚=80万円


3,000,000
円-3枚分証拠金594,000円+800,000円-評価損(2枚)800,000円+評価益400,000円=2,806,000


4/16
に売りの残り1枚を4,200円で利食い


800
円×1,000g×1枚=800,000


5
枚を新規買いする。


3,000,000
円+800,000円+800,000円-証拠金7枚分1,386,000円-評価損1,600,000円=1,614,000


4/30
4,600円で買いを全て売却すると


後の
5枚分400円×1,000g×5枚=200万円


前の
2枚分400円×1,000g×2枚=△80万円


預け金
4,600,000円2,000,000円800,000円5,800,000円


93.3
%の利益率

 

ケースB    売り1枚買い、買い4枚の割合の場合

5,000円より金は上昇するものと考え、買い優勢でポジションをとっていた場合)

4/15 そのまま何もしない

買いの4枚分 400円×1,000g×4枚=△1,600,000

売りの1枚分 400円×1,000g×1枚=400,000

証拠金 3,000,000円-990,000円-1,600,000円+400,000円=810,000

4/16 4,200円で売り1枚を利食い

800円×1,000g×1枚=800,000円


証拠金不足になる為、買いには出動できない。


4/30
 4,600円で全て売却すると損失は、

400円×1,000g×4枚=△160万円


4/16
300万円を追加して、買い5枚を入れていれば200万円のプラスで、差引40万円のプラスになる。


売りを少しでも持っていることで、被害を少なくし、次の一手の気持ちを持てることになる。


投稿者 税理士法人鳥山会計事務所 (2013年5月13日 10:42) | PermaLink

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